「このままでいいのか?」と悩むあなたへ

仕事を始めて10年ほど経つと、ある程度の経験やスキルは身につき、後輩もでき、責任のある立場を任されることが増えてくる。

それなのに──
「なぜか仕事が思うように進まない」
「期待されるほどの成果が出せない」
「昔ほど仕事に熱意が持てない」
「この先、自分はどうしたいんだろう?」

こんな思いを抱えることはないでしょうか?

社会人になりたての頃は、がむしゃらに頑張っていたのに、10年経つと「自分の限界」や「組織の壁」など、現実が見えてくる時期でもあります。そんな葛藤の中で、苛立ちや焦り、時には無力感を抱えてしまうこともあるでしょう。

このモヤモヤの正体は一体何なのか? そして、どう向き合えばいいのか? 心理学の視点から、解決策を探っていきましょう。


なぜ「思うようにいかない」と感じるのか?

自分の成長が実感しにくくなる

心理学者ダニエル・カーネマンの「ピーク・エンドの法則」によると、人は物事の「一番良かった瞬間(ピーク)」と「最後の印象(エンド)」で記憶を判断する傾向があります。

新人時代は、できることが増えるたびに達成感を感じやすいですが、10年経つと成長の実感が薄れ、「停滞している」ように錯覚してしまうことがあります。

解決策
✔︎ 小さな成功体験に意識を向ける
✔︎ 過去の自分と比較して、成長を可視化する

「1年前の自分なら、今の仕事をどう感じていただろう?」と振り返ることで、成長を再確認できるかもしれません。


理想と現実のギャップが大きくなる

心理学者エドワード・ディシによる「自己決定理論」によれば、人がモチベーションを保つためには 「自律性」「有能感」「関係性」 の3つが重要だとされています。

しかし、仕事を続けるうちに、「自分のやりたいこと」と「会社の方針」や「上司の期待」とのズレが生じ、「思い通りに進まない」感覚が強まことがあります。

解決策
✔︎ 仕事の中に「自分がコントロールできる範囲」を見つける
✔︎ 「理想と現実の間のちょうどいい落としどころ」を探す

すべての業務を自分の思い通りにするのは難しくても、「どう工夫すれば、少しでも自分らしさを発揮できるか?」を考えると、ストレスが和らぎます。


環境の変化がストレスになっている

10年経つと、会社の体制が変わったり、上司や同僚が入れ替わったりすることも多くなります。環境の変化が多いと、脳はそれを「脅威」と捉え、ストレス反応が生じやすくなります。

解決策
✔︎ 「変わることが普通」と受け入れる
✔︎ 自分の軸を持つ

環境が変わるたびに振り回されるのではなく、「自分は何を大切にしたいのか?」という軸を持つことで、不安を軽減できます。


どうすれば、モチベーションを取り戻せるのか?

「やるべきこと」と「やりたいこと」のバランスを考える

心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱する「フロー理論」によれば、
「スキル」と「挑戦」のバランスが取れていると、人は最も充実感を感じることができます。

✔︎ 単調な業務ばかりなら → 「新しいチャレンジ」を加える
✔︎ 負担が大きすぎるなら → 「できる範囲で進める方法」を探す

ちょっとした調整で、仕事に対するモチベーションは大きく変わります。


「他人の評価」より「自分の納得感」を大切にする

10年働いていると、上司や同僚の評価が気になったり、周りと比較して焦ることがあるかもしれません。

でも、心理学的にみても、人は「自分が納得できること」に最も幸福感を感じると言われています。

✔︎ 「何のためにこの仕事をしているのか?」 を再確認する
✔︎ 自分が大切にしたい価値観に沿って仕事をする

他人の評価よりも、「自分が誇れる仕事」を意識すると、モチベーションが上がりやすくなります。


一人で抱え込まない

「仕事が思うようにいかない」と感じたときに、一番の落とし穴は「自分がダメなんだ」と思い込んでしまうこと。

でも、そうじゃない。

✔︎ 会社の仕組みや環境のせいかもしれない
✔︎ 今はたまたま停滞している時期かもしれない

そんな時は、信頼できる人と話してみるのも一つの方法です。


仕事との向き合い方を見直すタイミングかもしれない

「仕事が思うようにいかない」と感じるのは、今までがんばってきた証でもあります。

でも、その苛立ちや葛藤をただ耐え続けるのではなく、「どうしたらもっと楽しく、前向きに仕事と向き合えるか?」を考えることが大切です。

もし、一人で考えても答えが出ないときは、誰かに相談してみるのも良いかもしれません。心理カウンセリングを活用することで、自分では気づかなかった視点が見つかることもあります。

「もう少し楽に、前向きに働きたい」と思ったら、気軽に話してみませんか?

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